3月19日(日)。秋田駅からキハ48形クルージングトレインを使用した『ありがとうクルージングトレインツアー』に参加しましたが、その目的地の一つがここ。弘南鉄道平賀車両基地(弘南線の平賀駅に併設)。平賀駅には弘南鉄道本社と車両基地が併設されています。こちらで約1時間半ほど過ごしましたのでその内容をレポートしましょう。
10人ずつ3班に分かれて車両基地を案内してもらいましたが、一番時間をかけて一番楽しめたのがラッセル車キ104の撮影と車内見学。小坂鉄道レールパークにも同型のキ115が在籍していますが、現役で動いているのは弘南鉄道と津軽鉄道のみ。もちろん小坂鉄道レールパークのキ115も圧縮空気を溜めてラッセルを動かすことはできます。ただ色が違う。黒色のラッセル車を間近で見ると威圧感というか迫力を感じます。
後ろに電気機関車を連結し、押してもらいながら運転されます。キ104は貨車なので操縦はできません。ラッセル部分の操作のみを運転席?から行えます。僕たちも両横の扉の開閉を体験させてもらえました!小坂鉄道でも乗ったことがあるのでなんとなくはわかっていましたが、やはり木造の車両って歴史を感じますね。
車内です。全て木製。床も天井も壁もみな木!そしてだるまストーブがいいですね。石炭か豆炭かわかりませんが燃料も置かれています。段差のある車内を歩いて先頭部分の運転席?へ。そこにあるレバーでラッセルを開閉します。開いた時は外を見なければどの程度開いたのかわかりません。ただ閉まる時は車体にぶつかる『ドン!』という音でわかります。なかなかの音量ですね。貨車なのでシンプルな車内。レバーと実際には旋回窓の操作も行い除雪中は電気機関車の運転士と連絡を取り合いながら進めるのでしょうね。
弘南鉄道弘南線の電気機関車ED333。他にもあるんですかね?弘南鉄道大鰐線にもいたかと思いますがこんなに間近で見たのは初めて。なかなか目立つ赤色です!そして私鉄っぽい形がかわいいですねー。
この日は特別に電気機関車の車内も見学させてくれました。時間が少なかったのとおまけなので全員は乗っていないと思いますが、車内に入った方はとても喜んでいましたよ。一周できるのは電気機関車らしいですね。ディーゼル機関車は運転席が車両の真ん中ですからぐるっと回るのは車外ですし。こちらも相当古そうな機関車ですね。
一通りの見学ツアーを終えて電気も消した状態。ラッセル車としては今シーズンの走行はもうないでしょう。夏の間は電気機関車もお休みなのかな?定期的に動かさないと古い車両は動かなくなりますからね。日々のメンテナンスも大変だと思います。
間近で見ることができてよかったですよ。
そして平賀車両基地見学ツアーは他にも見どころがあるので後日に続きます。