2011年東日本大震災のあった年に東北地方にとってとても嬉しいニュースが飛び込んできました。それは東北初の世界文化遺産に『平泉(正式には平泉―仏国土(浄土)を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群)』が登録されたことです。その平泉駅への交通アクセスを便利にするために運行されているのが盛岡から平泉、一関までの『ジパング平泉』。
以前は仙台発の列車も設定されていましたが、ここ数年段々と運転回数が減ってきました。485系の老朽化でしょうか。もしかするとこちらの車両も間もなくかもしれないので今回は長男を連れて平泉、中尊寺の旅をしてきました。
行程・ワンポイント
東北地方、特に秋田県の小学生は修学旅行で中尊寺、平泉に寄ります。ただうちの長男だけはちょうど東日本大震災の2011年が小学6年だったこともあり急きょ青森県に変更。
よって行ったことがなかったのです。なので経験のない彼を連れて恐らく二人では初めての親子鉄。
盛岡からジパング平泉に乗って、中尊寺金色堂を拝見、毛越寺で極楽浄土を見てこようとなりました。
当日はあいにくの雨でしたが・・・。
平泉駅に降り立つとこんな感じ。すっかり観光地の駅にリニューアル。駅前にはお土産やはもちろん、観光センターもあり初めての人でもわかりやすく教えてくれます。
駅から中尊寺までは徒歩で25分ほどかかるのでレンタサイクルもありますよ。晴れてると便利ですね。もちろん循環バスもあるので比較的便利に観光地巡りができる世界遺産だと思います。
僕らはポケモンGOをやっていることもあり徒歩で中尊寺へ(笑)
途中でたまごをふ化し、ジム戦をやりながら中尊寺の門前へ到着。ここから山登りが始まります!みなさんも結構な距離がありますので覚悟して登ってくださいね。
特に雨の日は道がぬかるむので駐車場側からの小道を通ることをおススメします。そちらは舗装されてますので。
そして奥州藤原家の栄華を誇った証である中尊寺金色堂へ到着。中の撮影は許可されていないので金色堂を覆う覆い堂をパチリ。この写真はみなさんどこかで見たことがあるのではないでしょうか?源義経公をかくまったことで鎌倉幕府の反感を買い滅亡させられたと言われる藤原氏ですが当時の力は絶大。そのすべてがこの平泉に集結しているといっても過言ではないでしょう。
順番は逆ですがこちらが中尊寺の本堂です。金色堂は一番山の上にあるのでさきに金色堂に行ってしまいました(^^;
こちらでもお参りをしたかったもののGWということもありたくさんの人がいて中までゆっくりと見ることはできませんでした。
一方こちらはもう一つの大きなお寺毛越寺。極楽浄土が見えると言われるお寺。駅からはまっすぐに来れますので初心者の方はこちらをおススメします。
そしてこちらが浄土を現したと言われる庭園。なはず・・・。
天気が悪く写りが悪いですが・・・。詳しい歴史については観光協会の公式ホームページをご覧になってください。
ジパング平泉号も両端が展望席となっていてフリーで座ることができます。だからこんな車窓もよく見える!窓からの景色だけではなく前面展望もいいものですよ。童心に帰って座ってみてはいかがでしょうか。
遊ぶところ・みどころ紹介
かかった金額
この親子鉄旅でかかった費用内訳は次の通りです。
- 切符代:盛岡から平泉までの乗車券(大人1490円)、快速指定席券(大人570円)×往復
- 中尊寺金色堂の拝観料が大人800円
- 中尊寺駐車場のレストランでの食事代:1200円くらい
- その他お土産など:2000円くらい
列車ガイド
ジパング平泉は485系を改造した4両編成。両先頭車が指定席でドアを入るとこんな感じ。もうすでに異空間ですね。平泉をはじめ岩手の観光ガイドを映像で流しています。この異空間を通り過ぎると1号車、および4号車はこちらの通り。
なんと座席は窓を向いています。少しだけ動きを変えられますがリクライニングはできません。でも外の景色をゆっくり楽しむという意味ではいい配置ですね。
僕ら東北の人間にとっては風景といっても田んぼと山、雑木林なのでいつもと変わらないなぁという感じですが都会の方にとっては心が和むことでしょう。
そして先頭部分はこのような展望スペース。JR東日本のリゾート列車はこのパターンが多いですね。
横に流れる車窓だけでなく前面展望も楽しみましょう。お子さんだけじゃなく大人も楽しめると思います。
運転士さんが運転している様子もばっちり見えますよ。子どもたちは喜びますね〜。実際ちっちゃな男の子が抱っこされながらとっても楽しそうにお話してました。こういう光景を見てるとほほえましいですね。親子鉄ってこれが基本だと思います。子どもが喜び大人も一緒に笑顔になる。親子鉄も家族みんながHappyになるいいきっかけにしてほしいですね。