JR釜石線を走るSL銀河に乗ってきました。週末を中心に岩手県の花巻と釜石を結ぶ(片道ずつ運転されるのが基本)SL銀河。通して乗ると4時間近くかかりまた指定席券もとても取りにくい。ところが岩手県の方に聞いたら、遠野を境にお客さんが入れ替わるから遠野からなら乗りやすいとのアドバイス。今回は仙台に行く途中で時間もなかったので遠野から新花巻までの約1時間を親子鉄(父子旅)しておきました!
では乗車時間は1時間ほどですがそれ以上にSLに触れられるこの旅をご紹介。
行程・ワンポイント
釜石線は非常に勾配が厳しくSLだけでの運転は非常に難しい、そこで客車兼動力車としてJR北海道よりキハ141系を導入し、銀河鉄道風にリニューアルしたのがこのSL銀河です。なので客車にもディーゼルエンジンがつき、冷房はしっかり効いているし、SLと協調運転をしていくので機関車に負担もかからない理想的な列車だそうです。
しかも途中の遠野では給水などのため約1時間ほど停車。この間に写真を撮ったり駅周辺をぶらぶらすることもできるんですね。
機関車と反対側の客車(気動車)にて1枚。この気動車、元は客車(50系51形)から改造されたものなので元をたどれば客車なんです。なんだか複雑(^^;
SLは綺麗でいつもピカピカ!SL銀河の蒸気機関車はC58が担っています。ごくごくたまに出張運転もあるようなので近くで見かけることがあればラッキーですかね。
車両の外側も銀河鉄道にようなイメージでとっても綺麗。まさに宮沢賢治の銀河鉄道の夜をモデルにしたことがよくわかりますね。
ちなみに僕らは盛岡から新幹線で一駅、新花巻で下車し快速はまゆりで遠野へ。そしてSL銀河で逆戻りというスケジュールだったのですが一番甘かったのがここ、新花巻駅。
※ただしここで注意。
新花巻駅の新幹線ホーム(駅舎)と釜石線ホームは繋がっていません。一度駅舎の外に出てから地下道をくぐってホームへと向かいます。思ったよりも時間がかかるので僕らは走る羽目に。みなさんもここで乗り換えるなら十分にご注意を。
こちらが乗ってきた快速はまゆり。指定席をとっておいて大正解でした。お盆の帰省最終日と重なったためか自由席は満席。一方指定席はかなり空いていましたし座り心地がよい元特急のシートだったのでまったく苦ではありませんでした。あえて言うならば、新花巻駅に駅弁が売っていなかった(昼の時間だったので売り切れだった)のと車内販売がないため事前に飲食物を購入しておかなければならなかったこと。ここが次回への課題でした。
遊ぶところ・みどころ紹介
- 遠野市観光協会
遠野と言えば見どころ満載。カッパから柳田国男の世界からジンギスカン鍋まで。時間のある方は遠野でゆっくり観光してみてください。
こちらが遠野駅。駅周辺にも観光スポットはたくさんあるようです。
僕らは昼食を探していましたが残念ながら駅弁など弁当を購入することはできませんでした。時間をみつけて近くの食堂などに入ることをお勧めします。
かかった金額
この親子鉄旅でかかった費用内訳は次の通りです。(大人1名、小学生1名)
- 切符代:
新花巻から遠野まで(往復)
大人1名 1520円+SL銀河の指定席520円
小人1名 760円+SL銀河の指定席260円
合計3060円
- お菓子・飲み物など1000円くらい
列車ガイド
それではSL銀河の車内(客車)を紹介しましょう。
前述の通り元JR北海道のディーゼルカーをリニューアルして使用。内装は本当に銀河鉄道の夜を想像させるような素敵な車内。ボックスシートもふかふかで気持ち広めに感じますね。
僕らが乗ったのは釜石寄りの4号車。座席は数席しかなくあとはソファーと売店。なので人がたくさん通りゆっくりはできないかもしれません。でも売店が近くだと何かと便利ですね。
4号車にはこれしか座席がありません。ちなみに花巻寄りの1号車にはプラネタリウムもあり約10分ほど上映時間で宮沢賢治の世界を楽しめるようですよ。
このスチームのあたりは50系客車だなぁと思いますね。国鉄時代からの名残というか、懐かしい。
車両の端にはこのようなミニギャラリーも。ここでも賢司の世界観を味わうことが。ちなみに売店そばのソファーの上にはSL銀河が復活するまでの軌跡が写真で紹介されていました。
ちょっとしたおつまみセットもありますのでゆっくりと全線を通して乗る方にはいいかもしれません。となりのソファーでは初めて出会った子どもたちが楽しそうに遊ぶ声が。夏休み最後だからかもしれませんが、子どもたちも楽しめるSL。こんな列車が全国各地に増えてくれると嬉しいですね。
※ただしここで注意。
長時間乗る列車ではありますが車内販売はないようです。またお昼をまたぐ時間で運転されるので食べ物は事前に準備されることをお勧めします。
地図・アクセス方法
車両ガイドへのリンク